Rose Academy

ローズアカデミー

バラについて バラをたどる

バラと芸術・文化

古くから人々に愛され、また敬意を払われてきた存在でもあるバラ。芸術とは切っても切り離せない歴史があります。バラそのものが題材になったもの。バラという存在を通して比喩的に表現されたもの。バラは世界の共通語。といわれるのも納得します。

ここではそんな文化的な意味でのバラという存在をご紹介します。

 

 

文学

 

  • 星の王子さま ── アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ  (1943)
  • 薔薇物語(Le Roman de la Rose) ── ギヨーム・ド・ロリス. (1230)
  • 薔薇の名前 ── ウンベルト・エーコ  (1980)
  • Odes(オード) ── ピエール・ド・ロンサール  (1550)
  • Le Roses ── ライナー・マリア・リケル(詩集)
  • 薔薇の奇跡 ── ジャン・ジュネ  (1944)

 

・16世紀フランス宮廷詩人クレマン・マロ「Blason du beau tetin」

ふくよかな乳房、卵よりも白く。

まっさらの白いサテンのように。

何よりも美しい乳房。

その前では薔薇の花でさえ恥じ入る…

 

・詩人ドミニク・フルカド『Rose-Déclic (Click-Rose)』

「さまざまな形で普遍的な象徴として用いられる薔薇は、控えめでありながら、あらゆるものに印を刻む」

 

・ギリシアの女流詩人、サッフォー

「もしゼウスが花に女王の称号を与えたならば、薔薇こそが花の世界に君臨することになるだろう」。

 

・ウィリアム・シェイクスピア/ロミオとジュリエットの一節

A rose by any other name

私たちがバラと呼ぶものは、ほかのどんな名前で呼んでも、同じように甘く香る

 

・三島由紀夫/金閣寺の一節

:例えば人間を薔薇の花のように内も外もないものとして眺めること、

:薔薇の花弁のように、しなやかに翻(ひるがえ)し、巻き返して、日光や

五月の微風にさらすことができたとしたら。

 

・哲学者、マルティン・ハイデッガー

「薔薇はなぜと言う理由もなく咲いている。薔薇はただ咲くべく咲いている。薔薇は自分自身を気にしない。人が見ているかどうかも問題にしない」。

 

絵画

 

  • ギリシャ神話とバラ(愛欲と美の女神アフロディーテを描いた絵画)
  • ボッティチェリ ── アフロディーテ(ビーナス)の誕生、プリマベーラ(春)
  • ピエール=オーギュスト・ルノワール ── バラの花束
  • ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ ── バラ図譜
  • アルフォンス・ミュシャ ── 四つの花-薔薇
  • ルネ・ラリック/ガラス作家 ── 蓋物:薔薇のギルランド 他
  • エミール・ガレ/ガラス工芸家 ── 花瓶:フランスの薔薇 他

 

音楽

 

  • リヒャルト・シュトラウス/歌劇(薔薇の騎士)「序曲」
  • ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ 「南国のバラ」
  • ガイーヌ「バラの乙女たちの踊り」
  • チャイコフスキー/バレエ(眠れる森の美女」 「バラのアダージョ」
  • シューベルト/歌曲 「野ばら」
  • ドビュッシー/歌曲 「薔薇」